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食が生み出す繊細な音色、ダイナミックな響きを映し出すシズル表現を極めていきたい。

ote01.jpg 「食」はヒトの罪深き欲求。生命を保つために他の生命を犠牲にする。食物連鎖のうえに成り立っています。ヒトがヒトとしていき続けるための最も根源的な欲求である「食」。罪深き行為であるが故に、ヒト特有の感情、喜・怒・哀・楽・恋・悪・欲のすべてを内包し、その感覚世界は、計り知れない広がりと深さを持っているように思います。

フォトグラファーはこの感覚世界の中から「何か」を探し出し、一枚の写真として視覚化しなければなりません。


光と影によって浮かび上がる食材や料理の姿、色やかたちの中に、
ヒトの互換を刺激し魅了する「何か」を表現化していくのです。

「何か」とは、移り変わること、常にあらぬこと、「無常」ではないでしょうか。
生まれ、育ち、命がかたちをかえ、食材、料理となり、命の糧となる。その変化していく一瞬を捕らえ、キラリと輝く生命感やオーラを「シズル」として切り取り表現していくことが、フォトグラファーの使命なのです。自然の育んだ食材、ヒトの知恵と技による料理は、命の奏でるソロであり、オーケストラ。その繊細な音色、ダイナミックな響きを聴き分けながら、「シズル」の表現を深めていきたいと思います。


大手仁志[ote hitoshi]


1965年 栃木県に生まれる
1985年 東京工芸大学短期大学部卒業
1985年 株式会社アーバンパブリシティー(現 株式会社アマナ)に入社
2005年 アマナが株式会社ヒューを設立と同時に代表取締役に就任

受賞

朝日広告賞(入賞 ‘95準朝日広告賞)
ニューヨークADCインターナショナルアワード(銅賞)
ニューヨークフェスティバル’96(金賞)
フランスカンヌ国際広告フェスティバル(金賞、銅賞)
第41回日本雑誌広告賞(第4部小スペース広告 金賞)
第39回消費者のためになった広告コンクール(雑誌広告 銀賞)
第55回広告電通賞(雑誌広告電通賞/第2部門賞)
第57回広告電通賞(新聞/食品・飲料部門賞)
第71回毎日広告デザイン賞(食品/部門賞)
朝日広告賞(’99朝日広告賞)
日本パッケージデザイン大賞2003(銀賞)
第56回広告電通賞 最優秀作品賞(新聞/生活文化部門)
2003London International Advertising Awards finalists
第74回 毎日広告デザイン賞 優秀賞(2006)
第56回 朝日広告賞 準朝日広告賞(2006)
第56回 日経広告賞 (流通・ブランド品・サービス)準部門賞

フォトグラファートピックス

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Bossのコレクション  スノードーム

スノードーム.jpg

大手です。今回から、私の小さなコレクションワールドを皆様に見ていただきたいと思い、【Bossのコレクション】としてこの企画を立てました。
今回は【スノードーム】

私とスノードームの出会いは18年前、バルセロナの小さな土産物屋でした。
「サクラダファミリア」のスノードームを何気なく手にしたのがきっかけで、
あっと言う間に300個。旅行をするたび確実にコレクションが増えていきました。
気づけばスノードームコレクションの旅を数年間続ける事に・・・。




特にヨーロッパ各国の観光地には必ずと言っていいほど
スノードームとの出会いが待っているので、いつしか観光地へ行く目的が
「雄大な自然」でもなく「豪華絢爛な宮殿」でもなく、
その回りに群がるお土産屋となっていました。
店に入るなり「私たちを連れて帰って!」とスノードームに言われているような
気がするのです。
「ハイハイ、わかりました!」
一つ一つは小さなものですが大量に持ち運ぶとそれなりの重さとなり、
旅の帰りにはキャスター付きバックが1つ増える事が当たり前のようになりました。

スノードームとの出会いは海外だけではありません。
国内で最も感動したのは三浦半島の城ヶ島。さびれた土産物屋の奥で
ほこりまみれのスノードームを発見したときは鳥肌ものでした。
「やっと君と会えたんだね!」そんな気持ちになってしまいます。

普通に見ればただのお土産物。
「そんな物のどこがいいの?」と言われますが、私にとっては宝物。
その小さなプラスチックのドームの中に様々なエピソード、
想い出を詰め込んでおける小宇宙なのかもしれません。

今でもスノードーム一つ一つに、それらと出会った経緯や
その時の情景が思い浮かびます。
デスクの上の小さなスノードームは私の心を常に癒してくれる小宇宙でもあり、
想い出がたくさん詰まった小宇宙でもあるのです。